アスベスト封じ込め

30秒でわかるまとめ

アスベストの規制が始まったのは1970年代半ばその後もだんだんと規制は厳しくなっていき、現在ではほぼ全てのアスベスト含有建材は製造・使用禁止されている今後は特に、処理に関する面において更なる厳重化が予測される

サービス概要

  1. 調査対象の建物にお伺いし、事前調査を行います。
  2. 作業計画を立案し、行政や近隣に対する必要な届け出を行います。
  3. 処理現場を隔離した状態で、アスベストに特殊な薬剤を塗布し飛散を防ぎます。

こんな場合もお気軽にお問い合わせください

  • 建物のどこにアスベストが含まれているかわからない。
  • アスベストを含む建材が使用されているようだが、すぐに対策するべきか判断できない。
  • 除去と封じ込め・囲い込みのどちらが良いか判断できない。

アスベスト封じ込め・囲い込みのメリット・デメリット

事前調査などの前に、アスベストの封じ込めや囲い込みには、どのようなメリット・デメリットがあるのかをしっかり把握しておくことが大切です。

メリット

  • 除去工事よりも工期が短く、費用も抑えられる

デメリット

  • アスベストを飛散しないようにする工事のため、アスベストそのものがなくなるわけではない。
  • 建物の解体工事の際には、飛散防止対策と除去工事が必要。

「安価で多機能な建材」として多く用いられてきたアスベスト

アスベストによる環境汚染や健康被害が知られるようになると、そうした被害を防止するためにさまざまな規制がなされ、今では原則使用が禁止されています。

それでも、アスベストを使って建てられていた住宅などの建物は今も残っており、そのような建物をそのまま放置しておけば、環境や健康に甚大な被害を生じかねません。住宅であればそこに住んでいる入居者はもちろん、近隣の住民にも影響を及ぼす懸念も考えられます。

したがって、アスベストが使われている建物、あるいはその可能性がある建物では、アスベスト除去などを行ってアスベストそのものをなくしてしまうか、何らかの方法でアスベストの飛散を防止するなどの対策が不可欠です。

アスベスト除去が間に合わない?

国土交通省の調べによれば、アスベストが使われていて何らかの対策が必要とされる建物は280万棟以上にものぼるとされています(国土交通省「社会資本整備審議会建築分科会アスベスト対策部会(第5回)」資料より)。その対策を施すための費用総額を試算すると、およそ8.2兆円という額です。

危険なアスベストを安全に除去するためには、まもるべき手順が数多く存在します。そのため、アスベストを除去したり、アスベストが使われている建物を解体したりする工事にはさまざまな法的ルールが課されています。

万一、そうした決まりを守らず、悪質な施工業者に頼むなどしていい加減な工事が行われてしまうことがあれば、その工事によってアスベストが飛散してしまい、多大な被害を招くことになってしまいかねないのです。

一方で、そうした決まりがあるということは、アスベストを除去したいと考える方にとってはハードルの高さにもつながります。そのように難しい工事をきちんと行ってもらうことができる施工会社を探すのも簡単ではありませんし、費用も安くないからです。

本来であれば、これだけの数がある建物について早急に何らかの対策を施すべきですが、民間の建物では自治体が介入できる範囲にも限りがあります。こうした状況から、アスベスト除去対策は、なかなか思うようには進んでいないというのが実状です。

ところで、アスベスト除去というと「アスベストを完全に除去するための工事」を思い浮かべる方も多いと思いますが、アスベスト除去の対策としてはそれ以外の方法もあります。

アスベストそのものを除去する工事は危険のおおもとを絶つことになり安心ですが、工事期間も費用もある程度かかるものとみておかなければならず、そうした負担が難しいというケースが少なくありません。そこで、現実的な方法でアスベストを無害化するかたちで、工事期間や費用を圧縮しながらアスベストに対策を施すための工法が、新たに提案されているのです。

「封じ込め」方法とは

その一つが「封じ込め」と呼ばれる工法です。封じ込め工法では、建物内のアスベストに対して、外側から固化剤などの溶剤などを吹きかける、または薬剤を浸透させるなどします。

この溶剤・薬剤には、アスベストの表面に塗膜を形成する効果や、アスベスト内部に固化剤を浸透させて繊維の結合力を強化させる効果があります。これによってアスベストを固定させ、読んで字のごとくアスベストを封じ込めるというわけです。

封じ込め工法は、アスベストの飛散を招く可能性もかなり低く、近隣への影響も避けやすくなります。アスベストは煙突のような建造物にも用いられていますが、そうした平坦でない箇所での作業に特に適した工法といえます。加えて、工事期間を短くでき、工事費用も比較的おさえることも可能、廃棄物が発生しないというのもメリットです。

「囲い込み」方法とは

封じ込め工法と並んで提案されているもう一つの方法が、「囲い込み」といわれている工法です。この囲い込み工法では、建物内でアスベストが露出している天井や壁などを、アスベストが使われていない建材で覆います。アスベストを囲って密閉することによって、アスベストの飛散を防ぐという工法です。

囲い込み工法は、封じ込め工法と同じように短い期間で工事が可能であるというメリットがあり、特に建物の天井や梁にアスベストが使われている場合にそれを覆うようなケースに適しています。しかし、アスベストを密閉するには、囲いの隙間を完全になくしてどこからも飛散できないようにすることが必要です。

おわりに

アスベストが使われている建物が存在する場合、アスベストの被害を食い止めるためには、そのアスベストを完全に除去するのが最も理想的です。しかし、「工事費用を工面できない」「建物を壊したくない」「十分な能力をもった施工業者が見つからない」といった理由でアスベストの完全除去を実現しづらいということもあります。

そうした場合には、低コスト・短期間で現実的にアスベストの飛散を防止・無害化することができる「封じ込め工法」や「囲い込み工法」といった選択肢があります。

こうした工法はアスベストを完全に除去するわけではありませんから、アスベストが再び露出して飛散する可能性も決してゼロではありません。また、将来的に建物の解体を余儀なくされるなど、なんらかの事情でアスベストの完全除去が必要となることがあれば、改めてアスベストの完全除去を行う必要があるため、費用が二重にかかってしまうということにもなり得るわけです。

とはいえ、アスベストの危険性という深刻な問題を低コスト・短期間で解決し、環境や健康への害を低減することができる「封じ込め工法」「囲い込み工法」は、現実的な対策として非常に有用なものです。特に封じ込め工法はメリットも多く、対策としてもより効果的といえます。


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