建築当時の設計書類を確認してみましょう
建物にアスベストが使われているかを調べるには、まず建築当時の設計書類(建築時の施工図や材料表など)を確認します。手元に書類が見当たらなければ、施工を担当した建築業者や工務店、住宅販売を仲介した不動産屋に問い合わせましょう。
ただし、必ずしもアスベストの仕様が明記されているとは限りません。リフォームや大規模修繕工事などであとからアスベストが使用される場合もありますので、実際に建物の素材を採取して成分を分析する「現地調査」を行うのが確実です。
アスベストの現地調査は専門家に依頼しましょう
アスベストを調査するには、まずサンプルを採取します。ノコギリなどを使って、建物内でアスベストが使用されていそうな箇所を数センチ切り取ります。この際健康被害の恐れがありますので、マスクやメガネなどで保護するのを忘れないでください。
採取したサンプルを専門の分析機関に送付します。分析機関ではX線や電子顕微鏡を用いて検査を行い、アスベストの含有有無・含有濃度などが調べられます。数週間ほどで分析機関から調査報告書が届きます。
ご自身でサンプルを採取するのが難しい場合は、専門家に依頼も可能
サンプルを採取するといっても、アスベストを含んでいそうな箇所がわからなかったり、ご自身で採取するのが難しい場合も多いと思います。そんな場合は、サンプル採取から依頼できる業者を探すと良いでしょう。訪問してもらう分費用は高くなりますが、ご自身の負担が少なく安心です。